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 第10回学術集会の企画にあたり  理事長挨拶   2010年1月
齋藤 益子   
 新しい年2010年がスタートしました。会員の皆様には如何お過ごしでしょうか。
 
 ここ数年、「お産難民」など妊産婦に関する様々な問題が浮上しており、助産師活動への期待が大きくなってきています。特に助産師の多くが働く場である施設内における助産師の働き方に対する議論が飛び交っており、施設内の助産外来やアクティブバースを取り入れた助産師主体の分娩などが思考されています。

 妊娠・分娩期のケアは、その後の育児に大きな影響を及ぼすことが多くの研究から指摘されています。しかし、わが国では、妊娠中の助産師の関わりが希薄で、時には妊娠中に一度も助産師と関わることがないままに、出産している妊産婦もいるのが現状です。施設内出産の増加に伴って妊婦健診は医師主体の妊婦検診となり、超音波検査をはじめ多くの検査が中心となって妊婦の生活に添った保健指導の場面は少なくなりました。

 妊娠中の生活を自らコントロールして、よいお産を目指して準備していくことはとても重要なことで、それが女性の産む力や育てる力を育むことになると思います。助産師が妊娠中から関わる意味はそこにあるといってもよいでしょう。

 昨年から妊婦健診の補助券が約14枚支給されるようになりました。そのなかで超音波の検査に使用できるものが2-4枚ありますが、助産師の健診に補助券を2-3枚特定してはどうでしょうか。助産師がいない診療所などでは、開業助産師との連携や非常勤の助産師を月2-3回雇用すれば対応できると思います。

 助産師が妊娠期の健診に数回でも関わることが出来れば、個々の妊産婦の生活に即した保健指導も併せて行うことができるでしょう。これからの妊婦健診のあり方として、医師と助産師が分担して進めていくことで、超音波検査を必要以上にすることもなくなり、時間的にもゆとりがでて、女性の心身の出産育児への準備に対応する時間がとれ出産への不安や産後の子ども虐待の予防にも繋がるのではないかと思います。

 今回、第4(通算10)回母子看護学会(開催日2010年6月26日)では、妊娠期からの関わりに注目した学術集会を企画しています。

Adolphe-William Bouguereau
(1825〜1905)

The Abduction of Psyche
(1895)

エロスとプシュケの物語

エロス(クピト・キューピッド)は、美の女神であるアフロテーデ(ヴィーナス)とゼウスとの間に生まれた男の子で「愛の神」として親しまれています。

   日本母子看護学会

理事長 齋藤 益子
 
   
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